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2011年2月18日 (金)

SSRIは自閉症スペクトラムに効果なし(コクラン レヴュー)

(最も信頼できる厳密なエビデンス評価機関であるCochrane レヴューからの論文です。自閉症にSSRIが効くエビデンスはこれまでのところないという結論です。)

Williams K et al. Selective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs) for autism spectrum disorders (ASD). Cochrane Database Syst Rev 2010 Aug 4;(8):CD004677.

(背景)SSRIは、自閉症スペクトラムに関連して起こってくる、うつや不安、強迫行動等の治療のために使われている。

(目的)SSRIは、1.自閉症の中心的特徴を改善するか 2.自傷行為などを改善するか 3.本人や保護者の生活の質を改善するか 4.結果的に短期間、長期間の効果があるか 5.害を起こさないか を決めることを目的とした。

(結論)自閉症スペクトラムの子供たちにSSRIsの効果のエビデンス(証拠)はない、そして、むしろ、副作用のエビデンスがみられる。成人に対する効果のエビデンスは制限されている。

(N.I.)