名探偵モンクが教えてくれること①共に生きる
名探偵モンクを見たことありますか?実に面白く、心温まる番組です。それは、「共に生きる」社会の理想像がそこに描かれているからです。
強迫性障害の探偵さんという設定ですが、間違いなく自閉症のモンクさん。
自閉症だからこそモンクさんは、誰も気づかないことに気づいたり、誰もが見逃すものを見つけたりして、天才的に明快に事件を解決していきます。警部さんは、そんなモンクさんの名探偵ぶりを尊敬していて、事件解決は全くモンクさん頼みと言っていいほどです。
心温まるのは、周囲の警部さんたちやいつも一緒にいて支援してくれるアシスタントの女性が、モンクさんのこだわりや苦手なところをそのまま尊重してモンクさんが落ち着くとおりにしたり、時には本人のために励ましたりしているところ(メンター的役割)です。だからこそ、モンクさんは、特別な能力を存分に発揮できるのです。
周囲の人々の愛情はモンクさんをトラウマからも解放してくれています。また、モンクさんの純粋なままの人間性に接するうちに、周囲の人たちも人間の本質に気づき、本当に大切なものがわかっていき、成長していきます。
警部さんが、モンクさんのことを「何かが足りないと思っていたがそうではなかった、あまりにも人間らしすぎるんだ!」と言っていますが、自閉症者のことをとてもよく表してくれているセリフとして胸に響きました。
モンクさんとモンクさんを囲む人々との関係が社会に広まっていけば、共に生きる社会の実現は近いと思います。
(N.I.)
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